美しい体色としなやかな体、小さな頭にパッチリおめめ、がっしりした手足をもつイエローヘッドモニター(和名:コガネオオトカゲ)
モニター好きならもちろんのこと、そうでなくとも飼育してみたい人が多いのでは?
ネット上では飼育しやすいオオトカゲとして紹介されることが多いけれど、実際はどうなのか犬岡の経験を元に紹介していきます。
イエローヘッドモニターとは
インドネシアに生息しているオオトカゲの仲間で、昆虫類、哺乳類、鳥類などを餌としています。
幼体時は樹上性が強く、成長するにつれ地表性となっていきますが、大人になっても登り木などがあれば立体活動します。
水中にも好んでよく入り、泳ぐのも得意。
名前の通り黄色を基調とした体色に黒い模様が全身に散りばめられており、とても美しいです。
全体的に黄色みが強い個体をスクリーマーと呼び、大人になるにつれて黄色みが増しています。
体長は100cm~140cmで文字だけ見ると大型のトカゲに思われますが、実際は尾が体長の半分以上を占め、かつスリムな体形のためそこまで大きくは感じません。
と書いてますが海外のイエローヘッドモニターどちゃくそでかくてびっくりします。
地域差によるもなのか育てた環境によるものなのかわからないけど、これだけ立派に育ってるのもすごい!
飼育環境
ケージ
アダルトを飼育する場合は120cm以上のケージが必要です。
活発に動き回るので、生涯で多くの時間を過ごすケージは大きなものを用意してあげましょう。
120cm以上となると市販のケージは限られてくるので自作するか、オーダーケージを用意するのがオススメです。

こちら↓はオリジナルオーダーケージを作成してくれる龍匠さんのサイト。
龍匠さん公式サイト
120cmケージでも軽くて女性でも一人で運べます。
いつも混んでるから依頼するなら早めにしたほうがいいですよ!
うちの子は今は龍匠さんの120×60×45の特注ケージで飼育してます。
150cmで依頼しようと思っていたけれど、部屋のスペースの関係で120cmになりました。
引っ越したらスペースできるのでケージ自作したいと計画中。
ベビーを飼育する場合は最低でも60cmはあるケージから始めましょう。
私はケースバイケース60Mで飼育していました。
成長スピードが思っていたよりゆっくりだったので、しばらくはこのケージで育てられました。
サバンナミニターみたいに爆速で成長するかと思いきや、イエローヘッドモニターはそうでもないみたいです。


温度・湿度
イエローヘッドモニターは冒頭に記載の通り、インドネシアの諸島に生息しています。
観光地のデータしか見つけられなかったのでジャカルタを例に下の気温・降水量のグラフを見ていくと、インドネシアは年間を通して大きな気温の変化がないこと、乾季と雨季があることが読み取れます。
蒸し暑い日が多いけれど、乾燥してる時期もあります。

うちの子も水入れに入ってることが多くて、その中で寝てる時もあります。
(初めは死んでるのかと思ってびっくりしました。鼻まで水に浸かってたので(^^;)
よく観察してると、しばらくして鼻先だして呼吸してます。)
そのため飼育温度は26℃~28℃くらい、バスキングスポットは35℃くらいがいいでしょう。
夜間も26℃を下回らない程度に温度を保ちましょう。
湿度は60%程度を維持。
ケージ内がカサカサに乾燥することはないよう気を付けてください。
※乾季があるとはいえ、イエローヘッドモニターにとって乾燥しすぎはあまりよくないです。
長時間乾燥して皮膚がカサカサになっているときは元気がないので、イエローヘッドモニターにとって好ましくないと思われます。
床材
いろいろ試しました。
バークチップにしたり爪が削れる&踏ん張れるようレンガ入れてみたり人工芝ひいたりペットシーツにしてみたり。
結論は飼育者のメンテナンスができる範囲で好きなものを使おう!です。
ベビーの時は温度・湿度に気を付けないといけないので(デリケートなので)ヤシガラ使ってました。
こういう床材の何が大変って、清潔さを保つのが難しい。
幸いうちの子は水入れで排泄することが多かったので清潔さ維持できました。
湿度も必要だから霧吹きするけど、あまりやりすぎるとカビてしまうから気を付けてください。
時々ヤシガラを混ぜて空気入れ替えて、カビないように、そして汚れチェックします。
1か月に1回の頻度で全部入れ替えて大掃除していました。
アダルトになってからは本当にいろいろ試して、今はペットシーツ+園芸土で落ち着いています。
床材は悩んで、イエローヘッドモニターに限らずトカゲ飼育してる人たちの情報を調べてあれこれ試しました。
コレ!って決めつけず、試行錯誤して自分とわが子が気に入る床材を探し求めるのがいいですよ!
以下に私が試した床材の感想を書いていきます。
- ヤシガラ、バークチップ
メリット :湿度が維持できる、モニターが潜ることができる、見た目がきれい
デメリット:掃除が大変、他の床材に比べて値段が高い

- レンガ
メリット :自然に爪が削れるので爪切りの負担が減る
ケージの床は滑るのでレンガがあることで踏ん張って歩くことができる
デメリット:1つくらいならよいが、ケージ全体に敷き詰めるとケージが壊れる可能性がある(ケージによると思うが、うちのは3つくらい並べたら床が沈んで不安になった)
掃除の際は汚れたレンガと床の両方掃除がいる。(重いのでたくさん洗うのは結構大変)

- 人工芝
メリット :100均などで購入でき、揃えやすく安価。
ケージサイズに合わせて組み合わせることができる
デメリット:掃除が楽といわれているけど、私にとっては排泄物の掃除は結構大変だった

- ペットシーツ
メリット :圧倒的掃除のしやすさ。
汚れがすぐにわかること、汚れた部分のシーツだけ取り換えられることから清潔さを維持しやすい
デメリット:見た目は簡素になっちゃう。きれいにレイアウトしたい人には向かない。
レンガや人工芝とは違い、汚れたら捨てるのでコスパはよろしくない。(と言っても100枚1500円~2000円くらいで購入できるので大きな負担ではない)

- 園芸土
メリット :穴が掘れる、湿度維持が容易
デメリット:散らかしまくるので水は汚れるし掃除が大変
虫が湧かないよう気を付ける必要がある

これらのメリットデメリットを考えてペットシーツ+園芸土に落ち着きました。
地面を掘る動作をよくするので、穴を掘れる環境はぜひ作ってあげてほしいです。
土の設置方法ですが、プラ容器に入れて、できれば蓋ができるといいです。
土が飛び散ってすぐに床や水が汚れるので…。
私はニトリで買った収納BOXを使っています。
プラスチックカッターで蓋部分に出入りできる穴を空けて完成です。
使用している土はパーライト、バーミキュライト、ピートモスの3種類でブレンドしてます。
ダイソーで購入しています。飼育数が少ない場合は使いきりサイズなのでオススメです!

保温器具・ライト
保温器具はジェックスのパネルヒーターLとビバリアのパネルヒーター32Wを使用。
ジェックスのパネルヒーターはかなり温度が上がるので、冬場は重宝してます。夏場は使わないことが多いです。
ビバリアのパネルヒーターは温度調節ができるので年中つけっぱなしで、季節によって温度変えてます。水入れの下に設置してます。

ライトはジェックスを使用。
赤外線、UVA、UVBライトを設置していて、赤外線ライトにだけサーモスタットを付けてケージ内の温度が上がりすぎないようにしてます。
販売サイトにはライトがすぐ切れた等のレビューが記載されていますが、正直どこで買っても切れるときは切れます。
爬虫類ショップで他メーカーのもの購入した時も1か月で切れました。゚(゚´ω`゚)゚。
私はアマゾンで購入していますが、1週間で切れたこともあります。さすがに返品・交換しました。
かと思えば半年以上普通に使えたり。運ですね。
どこで購入しても同じならネットがオススメです。
店頭よりだいぶお安いので…。いつ壊れるかわからないので、バスキングライトはストックしてます。



クリップスタンドとサーモスタットは以下のものを使用しています。



思いのほか長くなってしまったので餌や性格については別記事で紹介していきます!

コメント
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[…] 土入れてみるとほんとによく掘るようになって、全面土にしたいところだけど、排泄物の清掃が難しいのでペットシーツ+土ゾーンに落ち着いた。(イエローヘッドモニター回でも同じこと言ってます。) […]